2018年6月 政府の地震調査研究推進本部 地震調査委員会が、2018年版全国地震動予測地図を公表しました。
これは2005年以降毎年公表されているもので、今回新たに”仰天するようなデータ”が発表された訳ではありません。
地震動予測地図とは、現時点で考慮し得るすべての地震の位置・規模・確率に基づき、各地点がどの程度の確率でどの程度揺れるのかを計算し、その分布を示した地図のことで、継続的な長期評価結果などを加味し、毎年更新されています。
当記事では、日本全国およびエリア別の地図を掲載しましたので、お住まいの地域にて地震が発生する予測確率を知っておきましょう。
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地震動予測地図の見方
この記事に掲載している全ての地図は、以下の条件での予測データとなっています。
⇒ 今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率
また、確率を5段階に色分けしており、知りたい目的地の色を見れば、地震発生確率(予測)が分かるようになっています。
尚、以下出典元のサイトでは、更に詳しい情報が公開されていますので、ご興味のある方は是非訪れてみてください。
日本全国の地震動予測地図
南海トラフ地震の発生が予測される太平洋側を中心に、確率が高くなっているのが分かります。
エリア別地震動予測地図
注:厳密に地方ごとの地図にはなっていませんので、位置的に微妙な方は隣接地図も合わせてご確認ください。
北海道エリア
今回の2018年版より「千島海溝沿いの地震」に関する長期評価結果を取り入れたため、東部を中心に確率が上がっています。
東北エリア
宮城県や青森県の沿岸部を中心に確率が高いポイントが見られます。
関東エリア
中南部を中心に広域で確率が高くなっています。
首都直下地震は、30年内発生確率が70%程度と予測されています。
中部エリア
静岡県の大半および名古屋都市圏を中心に高い確率となっています。
近畿エリア
和歌山県・三重県の沿岸、大阪中心部、奈良盆地などで確率が高くなっています。
中国・四国エリア
高知県・徳島県の大半、香川県の平野部、岡山県の沿岸部などで確率が高くなっています。
九州エリア
大分県・宮崎県の一部などで確率が高くなっています。
沖縄エリア
全般的に、6-26%の確率を示しています。
その他の諸島・群島エリア
伊豆諸島
大島の一部などでスポット的に高い確率が見られます。
小笠原諸島
隠岐諸島
日本海側の隠岐諸島では、比較的低い確率になっています。
対馬
隠岐諸島同様に、日本海側の対馬では、比較的低い確率になっています。
トカラ列島
先島諸島
一喜一憂するだけでなく、行動しよう!
ご自身の住まいがある地域の地図を見て、一喜一憂するのは理解できます。
日本国に住んでいれば、大なり小なりの地震経験はあるでしょうし、その恐ろしさが身に沁みてるでしょうから。
ただ憂鬱になってそれで終わったり、安心して何もしなくていいやと思ったり、ではこの記事を読んで頂いた意味がありません。
エリア別地図の出典元であるJ-SHIS Map (国立研究開発法人 防災科学技術研究所)のサイトでは、地図を拡大することにより、300m四方程度までの小さな領域での確認ができます。
ご自身のお住まい、ご家族や友人の住まいも含めて、一度詳細に確認してみては如何でしょうか。
また当サイト「もし防」には、災害のために「備えておくべきもの」等の情報を掲載しています。
あなたの行動の助けになれば幸いです。
<更新履歴>
2018/07/06 記事公開
2021/04/23 「2020年版」記事公開に合わせリンク設置