防災ラジオ_TOP写真

災害発生時・緊急時に重要なのが、情報・照明・通信・救難です。
防災ラジオは、これら重要な要素を補完してくれる大切な防災アイテムと言えるでしょう。
是非とも緊急持ち出し袋に入れておきたいものです。

その防災ラジオに関しては、必要性の高いものであると同時に、あまりにも商品の種類が多くて、どれを選んだら良いか分かりにくい、という市場状況にあると思います。
また、安価のものが出回っていますが、果たしてイザという時に役に立つのでしょうか?

この記事では、防災ラジオに求められる機能、商品選びのポイント、そしていくつかのお薦め商品をご紹介します。

防災ラジオに必要な機能

一般的な防災ラジオに付いている機能を挙げると

  • ラジオ(AM/FM)
  • ライト(スポット/ランタン)
  • 携帯充電
  • サイレン
  • などです。

    言いかえれば、情報照明通信救難 となります。
    なるほど、仮に自分が被災者になったとイメージすれば、これらが非常に重要であることが容易に理解できると思います。

    ですが、それぞれの機能を持った商品を個別に用意すれば、事足りると思いませんか。
    何故、一まとめにして「防災ラジオ」なのでしょうか。

    管理人が考えるそのポイントは、防災ラジオが持つ「内臓電池」「自己充電機能(手回し発電など)」にあると思います。
    上記4つの機能の内、ラジオ・ライト・携帯充電は電気的に動くものです。
    非常時には電源確保が困難になります。
    予め乾電池を用意していたとしても長くは使えません。
    そこで防災ラジオの「内臓電池」と「自己充電機能」が役に立つわけです。

    自己充電機能付きのミニ電源とラジオ・ライト・携帯充電を合わせて、非常時に役に立つ防災ラジオとなる訳です

    尚、「サイレン」も電気的に動くものですが、電気を使わない「笛」などで代用できるため、防災ラジオでは必須機能とは考えていません。

    では、実際の商品選びの際に何を重要視したら良いのでしょうか。

    防災ラジオの商品選びポイント

    管理人が考える重要度を上から順にS/A/B/Cとランク付けしてみます。

    ライトが付いており、スポットタイプであること【S】

    防災ラジオースポットライト

    緊急時の照明として防災ラジオには、主に2種類のライトが装備されています。
    スポットライトとランタンです。
    遠近狭い範囲を照らすのがスポットライト、その周辺の近い範囲だけを明るく照らすのがランタン。

    どちらか片方のみであれば、汎用性があり消費電力が少ないスポットライトタイプがオススメ
    また両方あるタイプがあればいいですが、モノがあまりにも大きくなっても良くないので、その辺の兼ね合いを考慮します。

    ラジオの性能が普通に良いこと【S】

    防災ラジオ-ラジオバンド

    ローテクのラジオですが、粗悪なものだと音が悪かったり選局が難しかったりします。
    日本メーカーのものであれば、ほとんど問題無いものと思います。

    また、海外製品の輸入品も見かけますが、FMのみという商品もありますので、ちゃんとAM/FM両方いけるものであることを確認しましょう。
    最近では、『ワイドFM』(FM補完放送)に対応した防災ラジオもあります。
    ノイズが入りにくく、よりクリアな音でAM放送を聴くことができるのでお薦めです。
    (※ワイドFM補完中継局の整備が進んできており、AM放送をワイドFMで聴くことが普及してきています。)

    内臓電池から、所有携帯電話/スマホへの充電ができること【S】

    防災ラジオー内臓電池からスマホ充電

    必須機能ですが、注意が必要です。
    少なくとも、内臓電池から、自分+家族の携帯電話/スマホへの充電が可能であることを確認してください。
    商品によっては、スマートフォン充電不可であったり、iPhone不可であったりします。

    携帯充電は、手回し充電のみの商品もあります。
    また特別な形状のケーブル・コネクタでなくて、ポピュラーな形状のものを防災ラジオ側に接続できれば尚良いです。
    オススメは携帯電話への出力用にUSB端子を持っている防災ラジオです。

    手回しで内臓電池へ充電が可能であること【S】

    防災ラジオー手回し充電

    被災地ではライフラインが寸断されることがあります。
    電気が来ていなくても手回し充電ができれば心強いです。
    手回しハンドルの造りがしっかりしており、本体から大きくはみ出さない設計であることが好ましいです。

    また商品によっては、手回し充電は携帯電話へのダイレクト充電のみであり、内臓電池へ充電できない(または内臓電池そのものが無い)こともありますので、注意してください

    外部電源から、容易に内臓電池に充電できること【S】

    防災ラジオー外部電源から内臓電池充電

    防災ラジオは、常にある程度の充電がされた状態で「備え」ておくことが重要です。
    充電方法が手回し充電のみだと大変です。
    かなり回さないとフル充電なんてできませんし、進捗が目に見えないので、手回し作業にすぐに飽きます。

    また内臓電池は少しずつ自然放電しますので、月に一度は補充電をしたいものです。
    その為には、特別な道具がなくとも簡単に充電できる機能が必要です。
    今では、パソコンのUSB端子で充電できるものがあります。

    乾電池も使えること【A】

    防災ラジオー乾電池使用可

    充電池は、充電と放電を繰り返すうちに、充電容量が減ってきます。
    また物によっては完全放電して全く使えなくなるものもあります。
    なので、充電池だけでなく、乾電池が使えれば尚安心です。
    一般的な単三または単四乾電池が使えれば良いでしょう。

    イヤホン端子が付いていること【A】

    防災ラジオーイヤホン端子

    避難所などで自分だけがラジオを聞きたいこともあると思います。
    それとも沢山の人がいる避難所で騒々しくてラジオが聞き難いこともあるかもしれません。
    そんな時はイヤホンがあれば助かります。

    イヤホンそのものは同梱されていなくとも100均でも買えますので、防災ラジオにイヤホン端子があることが重要です。

    大き過ぎず、重すぎないこと【B】

    あくまでも沢山ある緊急避難用品の一つですので、防災ラジオだけで既に重たい・・・なんてことになったら、他に影響します。
    ある程度の機能を確保しつつ、できるだけ軽量・小型であることが望ましいのです。

    片手で持ちやすく滑りにくい形状であること【B】

    飛び出た部分がなく、片手で難なく持て、グリップしやすい形状が良いでしょう。
    またストラップが付いていたら親切です。

    太陽電池充電ができること【B】

    防災ラジオー太陽電池

    良い機能ですが、管理人はあまり重要視しません。
    実際に太陽電池が付いている商品がありますが、太陽電池そのものが小さく、充電能力的に小さいので、あくまでも充電補助の位置付けです。
    あれば少し便利、無くても構わない機能だと思います。

    デザインが良い、高級感があること【C】

    これは人によって判断が分かれるところですが、(使う人にとって)デザインが良く高級感があると扱いも丁寧になりますのでモノ持ちが良くなります。
    また所有欲を満たしてくれるという面もあります。
    非常時だけでなく普段使いとしてラジオ機能を使う人は、ここのポイントは重要になりますね。

    サイレン機能がついていること【C】

    あればベター、無くとも構わない機能だと思います。
    この機能が無くとも、防災ラジオとは別に小さな笛を備えておけば事は足ります

    防災ラジオとモバイルバッテリーの組み合わせで備えるのも手

    防災ラジオの泣き所は内臓電池

    防災ラジオには内臓電池と自己発電機能が装備されており、それが防災ラジオの重要ポイントであると既述しました。

    ところがその重要である内臓電池は(種類により特性は異なりますが)、長期間使わずに放置しているとイザと言う時に十分な性能を発揮できない、または完全放電して全く使えない、という事態が発生することがあります。
    防災ラジオを普段使いのラジオとして利用している方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は緊急持ち出し袋に入れたまま放置しているのではないでしょうか。
    当サイトでは、月1回の防災ラジオ補充電を推奨していますが、それを定例アクションとして定着させるのは中々難しいのが実情です。

    モバイルバッテリー『も』備える

    そこで一つのアイデアですが、防災ラジオの内臓電池に期待するのは止め、モバイルバッテリーを別途備えておくのも手です。
    防災ラジオは、緊急時のラジオとライトを使うアイテムとし、携帯/スマホ充電は普段使いのモバイルバッテリーを利用する。
    具体的には、モバイルバッテリーを2つ用意し、1つを普段使い、他の1つを非常時用として緊急持ち出し袋に入れておく。
    そして毎週末、普段使いと非常時用を入れ替える。
    こうすれば、常にほぼフル充電された状態のモバイルバッテリーが非常時にも使えることになります。

    メリットは大きい

    防災ラジオの内臓電池は、精々2,000mAh程度の容量しかありません。
    それはスマホを1回フル充電すらできない、その程度の容量です。
    モバイルバッテリーなら、現在主流の20,000mAhクラスで7回程度はフル充電できます。
    例え1週間停電になってもなんとかなるレベルです。

    また電池切れで困っている他の人を助けることができるかもしれません。

    防災ラジオとモバイルバッテリーを組み合わせて備えておくことのメリットが大きいこと理解いただけたと思います。
    只、普段モバイルバッテリーを使用していない方は、購入は1つだけで十分ですが、やはりモバイルバッテリーの定期補充電は必要になります。

    『コンデンサ充電式』防災ラジオのススメ

    ”防災ラジオに携帯/スマホ充電は期待しない、モバイルバッテリーを別途用意する”、つまりこの章で説明したアイデアでいく場合、防災ラジオは「コンデンサ充電式」がお薦めです。
    これは内臓電池に変えてコンデンサ(キャパシタ)を装備した防災ラジオです。
    コンデンサはそもそも電池では無いので充電容量は少ないのですが、一方で全く充電しない状態で長期間放置しても劣化が少なくイザという時に即座に使えるというメリットがあります。

    非常時用だからこそ、イザと言う時に確実に使える、そのメリットは大きいと考えます。
    手回しで2分程充電すれば、ラジオもライトもそこそこの時間使えます。

    ネットで検索する場合は、「コンデンサ充電式」+「防災ラジオ」、または「備蓄ラジオ」で見つかります。

    防災ラジオのお薦め商品紹介

    ※値段は頻繁に変わるので、ここでは掲載していません。
     詳しくは、それぞれのイメージ写真をクリックして、当該Amazonページでご確認ください。

    SONY ポータブルラジオ ICF-B99 : FM/AM/ワイドFM対応 手回し充電/太陽光充電対応

    前々章「商品選びのポイント」に記載した重要ポイントを押さえている商品です。

    必要な機能は全て網羅されており、現時点において国内最高レベルの防災ラジオです
    管理人も旧機種(ICF-B88/S:ワイドFM機能無し)を購入して使っていますのが、機能だけでなく、質感も申し分無く、所有欲を満足させてくれます。
    緊急時だけでなく、普段使いのラジオとして机の上に置いておきたい一品。

    <主な機能>
    スポットライト、FM/AMラジオ(ワイドFM対応)、携帯充電(iPhoneなどのスマートフォン可)、手回し充電、USB充電(パソコン等から内臓電池へ充電可)、乾電池使用可、イヤホン端子(イヤホンは同梱無)、ソーラー充電、防滴仕様(JIS IPX4相当)、笛同梱

    東芝 ラジオ TY-JKR5

    前章「防災ラジオとモバイルバッテリーの組み合わせで備えるのも手」で紹介した「コンデンサ充電式」の防災ラジオです。

    SONYに負けず劣らずの良い商品です。
    勿論、この製品の特長は、「コンデンサ充電式」にあります。
    他の一般的な内臓充電池式は、完全放電してしまうとイザという時に使えない、という事態になることがあります。
    コンデンサ充電式の防災ラジオであれば、緊急持ち出し袋に入れておいて、数年後に発生するかもしれない非常時に問題無く使えます。
    但し、充電容量が小さいので携帯・スマホをフル充電したい、という時にはかなりの手回しが必要になります。

    なので、モバイルバッテリーが別にあるから、ラジオとライトが使えればよいという方向けの商品と言えます。

    <主な機能>
    スポットライト、FM/AMラジオ(ワイドFM対応)、携帯充電(iPhoneなどのスマートフォン可)、手回し充電、乾電池使用可、イヤホン端子(イヤホンは同梱無)、防滴仕様

    モバイルバッテリー選び方

    モバイルバッテリーはメーカー・種類が多すぎて評価するのは難しいのでここでは紹介しません。
    具体的商品に代えて、モバイルバッテリーの選び方を紹介します。

    市場で買えるモバイルバッテリーの多くは中国製です。
    管理人も複数のメーカー・製品の中国製モバイルバッテリーを購入、使用していますが、特に問題が発生したことはありません。

    ネット上の評価や口コミを参考に選ぶと良いでしょう。

    注意点としては、「大容量」の文句に騙されない事。
    ネット上の商品を見ていくと実際は大容量でないのに、そう記載されていることがあります。
    2年前であれば大容量でも現在ではそうでもない、ということもあります。
    現在であれば、20,000mAh以上であれば大容量と言っても間違いではないと思います。
    具体的に数字で判断するようにしましょう。
    また「mAh」の単位を「MaH」と記載しているケースもあります。
    エムを大文字にすると「メガ」と読んでしまいがちで、一見大きな容量に見えます。
    10,000mAhでも10,000MaHでも容量は同じですので気を付けてください。